ここが変だよ日本人
ビートたけしのここが変だよ日本人というテレビ番組がありました。
凄く好きなテレビ番組で、外国人が日本の風習や習慣について、徹底的にダメダシをするという番組でした。
生きとし生けるものは必ず死す!という問題は各国共通ですが、風習や習慣というのは国だけでは留まらず同じ国の地方によっても大きな差がありますよね。それどころか、会社や家庭といった小さなコミュニティの中でも、驚かされる事があります。
その中で、日本人の働き方について述べたいと思います。
私は今まで「お盆やすみ」は祝日だと思っていました。しかし、祝日ではありませんでした。(当たり前かぁ。笑)
とにかく、ゴールデンウイークとお盆と三が日は日本人が休憩する日だと思っていました。しかし、保育所では半分以上の方が利用されています。ということは保育士さんもお盆休みはありません。
私は僧侶ですので、いくら小さいお寺とはいえお盆はさすがにお勤めがあります。僧侶は一年の内で一番忙しい時期でしょうが、僧侶以外は休日だと思っていました。
官公庁は開いていますし、デパートだって開いています。
何が言いたいのかというと、みんな働いているのです。お盆休みが無い方のほうが多くなってきたと思います。保育所でも半分以上の保護者が利用されています。
日本人は勤勉であると世界からは言われていますが、私たち日本人にとっては、特別勤勉という意識は無く、ただただ当然のようにせっせと働いています。
皆が休んでいるときに働けば儲かるでしょうし、他社と差をつけたければ働かざるをえません。資本主義とは難しいですね。かといって社会主義・共産主義も苦労が絶えなさそうです。
ヨーロッパ等はバカンスがあるみたいですね。2・3週間休みがあるみたいです。とても羨ましいです。2・3週間とはいいませんが、せめて一週間程のバカンスをつくっていただきたいものです。
お盆は終戦と重なっていて、何か軽んじられているような気がします。信仰の自由があるので宗教的な行事としては難しいでしょうが、古来より日本人が大切にしてきた先祖を敬う習慣を国としてもっとバックアップしていってほしいと願う小坊主です。
四苦八苦
四苦八苦 (しくはっく)
昨日、私が感じた「生老病死」について述べさせていただきました。
「生老病死」とは私たち凡夫が避けて通ることが出来ない、根源的な苦しみのこてですが四苦ともいいます。そして、四苦を含めて八苦ともいいます。八苦とは
①生
②老
③病
④死
⑤愛別離苦
⑥怨憎会苦
⑦求不得苦
⑧五陰盛苦
今ブログでは愛別離苦について思うがままに綴りたいと思います。
愛別離苦(あいべつりく)と読みますが、読んで字の如く、愛する人と別れ離れる苦しみのことを愛別離苦といいます。
難しい仏教の教えの中でも比較的馴染みやすい言葉ですね。
誰もが経験することでしょう。
前回にもお話ししましたが私の衝撃的な出来事として、昭和64年元旦に祖父が亡くなった事がありました。
それはそれは衝撃的で今までに体験したことのない何とも言えない不思議な不思議な感情が沸き起こりました。それと同時に幼かった私の小さな心では抱えきれないとても深い悲しみに包まれました。
幼かった私は、正信偈をお勤めすることにより祖父が極楽浄土に行くことができると信じて、毎日欠かさずお勤めをしていました。
それまで本堂に行く事が恐ろしかった私は本堂に行きお勤めをすると祖父が幸せになるのではないかと思い、自然と本堂でお参りすることが私自身への幸せになっていったことを思い出します。
子どもって素敵ですね。
浄土論はともかく、当時の私としては仏教が身近に感じることができた祖父とのお別れでした。
圓成寺 山脇義道
8月1日
職業柄、24節気の話を絡めつつブログを書いていこうと思っていましたが、もう半年も経ってしまいました。
その間に、春のお花見会や、春の永代経法要等、ブログのネタが数々ありましたが日々の雑用に追われ今日に至る次第であります。
何故、ブログを書こうかと思ったのは今朝一番に飛び込んできたニュースでした。
それは昭和の名横綱、ウルフこと「千代の富士」の死であります。
私が幼いころ学校から帰ってきて、おばあさんと大相撲を見ていると、いつも勝っているイメージがあり、あの黒の廻しの姿はとてつもなくかっこよかった。
間違いなく小学生だった私には最強のヒーローでした。
小学校の修学旅行で伊勢に行った帰りに、電車のテロップに「千代の富士引退」と書かれていて目を疑ったのを今にも鮮明に覚えています。
「体力の限界、、、以上」名言ですね。
まだ幼かった私には、なんで引退するのだろう。一つ負けただけではないか。と思っていました。というよりもヒーローは不滅なんだと思っていたのかもしれませんね。
そして時は同じ頃、おじいさんが浄土に還られたことを思い出します。
私にとっては初めての「身近な人の死」でありました。衝撃的でした。何が起こっているのかよくわかりませんでした。死とはこういうことなのか。と初めて気づかされました。まだ私は考え方も幼く幼稚で理解が乏しく、ただ涙が止まらなかった事だけが記憶に残っています。
今振り返ってみますと、いわゆる「生老病死」について初めて学んだように思います。
様々な思いが交錯し、苦しみ悲しみ、もがきながら生きている私
入退院を繰り返し病と闘っていた祖母
そして、昭和六十四年元旦に死した祖父
生あるものはいつか衰え死に帰す。とういう当たり前の事を教わりました。
それにしても昭和の大スターがまた一人浄土に還られました。
寂しいですね。
今月は盂蘭盆会です。
お盆参りをご縁として、亡き人を偲びつつ、私たちの生き方を見つめなおしたいですね。この暑い時期だからこそ襟を正し、精進していきたいものです。
せつぶん と 鬼退治
子 0時
丑 1時
寅 2時
卯 3時
辰 4時
巳 5時
午 6時
未 7時
申 8時
酉 9時
戌 10時
亥 11時
今日は節分ですね。ここで桃太郎と鬼退治の話を紹介したいと思います。
日本古来の建築方法として「鬼門」を避けるという風習がありますね。
浄土真宗では六曜の陰陽道の考えはご法度ですが、ここで説明すると時間がかかりそうなので、また後日お話しさせていただきたいと思います。
「鬼門」とは北東の方角のことをいいますよね。「鬼門」の方角には玄関を造ってはいけないとか、水回りをもってきてはいけないとか・・・色々ありますね。
圓成寺は1597年に開基したと伝え聞いておりますが、基本的には今の位置とあまり変わらないみたいです。圓成寺もまた、見事に方角を意識して建てられています。
浄土真宗ではご法度といいますが、きっとそれはそれなりに科学的根拠があるようにも思います。
さて、鬼門(北東)とは丑の刻(1時)と寅の刻(2時)ですよね。
鬼は丑の角をつけて寅柄のパンツをはいています。
おわかりでしょうか!?
節分の鬼退治は、北東の鬼門からきているわけなんです。
日本文化には様々な由来がありまして、おもしろいですね。
迷信や言い伝えというのは単なるおまじないや占いではなくて、先達たちの生活の智慧が私たちに届いているのかもしれませんね。
季節を分ける節分。明日は立春ですね。
暦の上では春ですが、大寒の極みです。
みなさま、くれぐれもお身体ご自愛ください。
大寒
早いもので今年に入り三週間が経ちました。
皆様、寒中見舞い申し上げます。
池田では昨日初雪を観測いたしました。
大寒とは一年の内でも最も寒くなる時期といわれていますが、正に大寒であると身に染みる今日この頃でございます。
さて、巷ではsmapの話でもちきりですね。
人それぞれ立場がありますので、立場立場で実に様々なことを発信しています。
マスコミはマスコミで利益追求のためにおもしろおかしく記事にしますし、事務所は事務所の立場で会社を守りますし、メンバーはメンバーの立場で自分たちを守ります。
誰もが正論で悪くはないのでしょうが、凄い勢いで、すれ違い、空回りをしているように感じるのは私だけでしょうか!?
親鸞聖人の有名なおことばに、「凡夫といふは、無明煩悩われらが身にみちみちて、欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおほくひまなくして、臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、たえずと」とあります。
私たち娑婆で生きるものを見事に表現してくださっています。
頭では理解しても、できないのが、また人間なんですよね。
そして、妻に一言いわれました。
「あなた、そんなにsmapのニュース真剣にみてるけどsmap好きだった?」と、、、
よくよく考えてみるに、私はsmapがとても好きであることに気づきました。
当たり前のようにsmapが活躍している姿をみて、普段何も思いませんが、いざ解散となれば妙に寂しく思いはじめ、とても気になるのです。
存在とはそういうものですね。普段から当たり前のような存在である家族、友人は当たり前に存在するので普段気になりませんが、実は当たり前の存在が無になってしまうというのが最も大きな悲しみなのかもしれません。
何も人間関係だけではなく、仕事であったり家であったり、私たちは形あるものに凄く敏感に生きています。
今回のニュースで様々な人間関係を想像してしまいました。
そして、最も驚いたのは副社長さんの年齢です。御年89。大正うまれ。
まだまだ現役で第一線で活躍していることに感動しました。
そして父親は真宗大谷派ロサンゼルス別院の職員だったみたいですね。
普段芸能ニュースには無知な私でしたが、何だか勝手に縁を感じました。
七草
今日は1月7日。七草粥をいただく日ですね。
「百人一首や元素記号など小学生の時によく暗記したな」と家内と話していたところ、「そんなの能登ではしてないよ」と言っていました。
能登ではしないのか、家内がしなかっただけなのか、疑問が残ります。
風習というのは実に様々なものであって、特にお正月から節分にかけて独特なものがありますよね。
例えば松の内 7日説や15日説
おせち料理の中身や、お雑煮では白味噌とおすましの戦い等。そして何といっても大阪人の恵方巻に対する思いは尋常ではありませんね。
私の故郷(播州地方)では、1月15日に「とんど焼き」があり、小学生や幼稚園の児童たちは、14日の夜から公民館に泊まり15日の朝にかけて、正月に用いたしめ縄や、門松を燃やし、おぜんざいを食べるという伝統行事がありました。
毎年、この時期になると故郷を思いだし、あの時うたっていた歌は何だろう~!?と疑問を抱きます。
「 🎶 おっさん とんど ほっからがしにきてくれよ~ 🎶 」
このような歌だったと思うのですが、知っている方がおられましたら教えてください。
仕事始め
みなさま、お正月はゆっくり過ごされたでしょうか?
三が日も過ぎ、娑婆では仕事のあいさつ回りで大変でしょうね。
本日は小寒、寒さが本格的になる時期、寒の入りです。
そして明日は七草です。
年末年始にかけて日本の伝統文化が目白押しで一年の速さを改めて感じる今日この頃でございます。
さて、みなさまは今年の抱負をお考えになられたでしょうか!?
私は今年、故郷に帰る予定ではありませんでしたが、帰れるご縁を頂き一昨日一日だけ姫路に帰省しました。そこで母が山登りについて熱く語りはじめて、影響されやすい私は見事に感化され、今年から山登りを始めることにしました。
何事にも形から入る私は、早速登山用品を揃え、気合だけは十分です。先ずは近場で練習をしていきたいとおもいます。
五月山 標高315.1m
書写山 標高371m
六甲山 標高931.25m
このあたりから練習をしていきたいと思います。
夏には、燧ヶ岳の尾瀬にいってみたいと考えています。